【トピック展】
2026年2月17日(火)~3月15日(火) 岩手県立博物館ミニプラザ
2026年3月19日(木)~3月22日(日)もりおか町家物語DOMA
【シンポジウム】
「盛岡竿と盛岡式流し毛鉤~岩手の川と釣り文化~」
公益財団法人水・地域イノベーション財団助成による研究成果発表
3月8日(日) 岩手県立博物館地階講堂
【デジタル版】
活動の様子が朝日新聞デジタル版に掲載されました。
合わせてご覧ください。
「ヤマメが「誰にでも釣れる」? 研究進む伝統の仕掛け、試してみると」
「盛岡式流し毛鉤」は、低水温を好むヤマメやイワナ等を釣り上げるために、独特の製法で制作された釣り竿(盛岡竿)です。釣り糸の先端に取り付けた浮木(ウキ)部分を川の対岸方向に投げ込み、川の流れに沿って複数の毛鉤を水面上に漂わせる伝承すべき漁法です。本研究は、岩手県盛岡地域を中心に北東北地域に広まった、民俗学、デザイン学、水工学からアプローチした研究であり、学術、社会、市民に本伝承を示すことを目的としています。
研究は、
(1) 盛岡式流し毛鉤の浮木の造形、
(2) 盛岡式流し毛鉤の浮木の流れ方、
(3) 盛岡式流し毛鉤の歴史的な調査研究
の3分野から進めています。
3Dプリンタで10種類以上作成。閉伊川漁業協同組合の方と一緒に河川で盛岡式流し毛鉤の仕掛けにそれぞれの浮木を取り付け、感覚的な意見を確認しました。
上記の3Dプリンタを現地の河川で流れ方をドローンから撮影して調査しました。河川は複雑な流れをしており、完全に同じ条件で流れ方の特徴を見いだせなかったため、岩手大学にある水流装置で実験中です。
国立国会図書館にて盛岡竿に関する書籍、雑誌、新聞記事などの文献調査を行いました。また、岩手県立図書館にて江戸後期の釣り文化に関する史料を発掘し、調査中です。
・6月から盛岡竿・盛岡式毛鉤の制作過程を製作工程ごとに記録整理。
・東北地方の和竿との比較検討調査の過程で、仙台竿研究者の手塚一佳氏(超帳芸術学会会長)から情報収集し、対談記事「民具研究の時間軸の捉え方 地方釣竿から研究方法の模索」として学会図録に掲載(2024年7月)。
・石澤和竿毛鈎工房を訪問し、伝統的な盛岡竿や盛岡式毛鉤の特徴、制作工程、当時の釣り文化についてヒアリング調査中です。そこから昭和初期の市内竿師の動向等についてまとめています。
・盛岡式流し毛鉤の第一人者とされる故桜井善八氏・善治氏について親族からヒアリング調査、当時の盛岡式毛鉤の収集活動を行いました。昭和初期の竿師・森喜一郎氏親族からヒアリング調査行い、当時の釣り具や釣竿、ウキをいただき調査中。
● 近藤良子、田中隆充、小笠原敏記:盛岡竿と盛岡毛鉤―伝統の造形―
令和6年度 第1回芸術科学会東北支部研究会、(東北学院大学土樋キャンパス)、2024年08月
● 田中隆充、近藤良子、小笠原敏記:盛岡式流し毛鉤の浮木のデザインの可能性
令和6年度 第1回芸術科学会東北支部研究会、(東北学院大学土樋キャンパス) 、2024年08月
● シンポジウムの開催
岩手大学の田中教授は、共同研究メンバーの小笠原教授及び近藤岩手県立博物館学芸員とともに、当財団から助成を受けて行った『「盛岡式流し毛鉤」における持続可能な技術と伝統の包括的な研究』の成果を発表するシンポジウムを岩手県立博物館で開催しました。
当日は、田中教授と共同研究メンバーの小笠原教授、近藤学芸員、そして盛岡和竿と毛鉤を制作する「石澤和竿毛鉤工房」の三好幸喜氏が登壇し、近藤学芸員の司会進行で登壇者の自己紹介から始まり、以下のプログラムで行われました。
会場には約80名もの方々が集まり、全員熱心に聴講していました。また、質疑応答時間には、多くの聴講者から盛岡式流し毛鉤と盛岡式和竿との相性、盛岡式和竿で盛岡式流し毛鉤を使用する際の先調子と胴調子の違いなど活発な質問がありました。最後に、田中教授と近藤学芸員から研究に協力した個人や団体、助成した当財団への謝辞があり、盛会裏のままお開きとなりました。
2月17日(火)~3月15日(火) 岩手県立博物館ミニプラザ
3月19日(木)~3月22日(日)もりおか町家物語DOMA