公益財団法人水・地域イノベーション財団では、2023年度(助成期間:1年10ヵ月)及び2024年度(助成期間:1ヵ年)に助成金を交付した団体を対象に、 2025年度水・地域イノベーション財団成果発表会を開催しました。
- 開催日時:2025年11月27日(木) 14:00~17:00
- 開催場所:水・地域イノベーション財団会議室、オンライン(Zoom)併用
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発表団体:1.北海道大学大学院公共政策学連携研究部(研究助成部門 専門コース)
大都市水道事業の経営における地域性の解明と新たな経営モデルの構築
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2.特定非営利活動法人日本水フォーラム(研究助成部門 専門コース)
若者の意義ある参画(MYE)を流域水循環の取組において実現する方策の検討
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3.東北学院中学校・高等学校(研究助成部門 一般コース)
カワニナやゲンジボタルの水路内分布調査による水環境の理解
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4.一般社団法人ソーシャルコンパス(活動助成部門 本格コース)
移動式プラネタリムを使った「アート×水環境教育」教材開発
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5.中央大学(活動助成部門 本格コース)
川と共に生きる 〜変わりゆく川と歩み〜
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6.沖縄県立宮古総合実業高校 環境班(活動助成部門 一般コース)
宮古島の命の源である飲料水源の地下水を化学農薬汚染から守る活動
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7.サレジアン国際学園世田谷中学高等学校(活動助成部門 一般コース)
じゅんかん育ちからコスメ~ラベンダープロジェクト~
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8.NPO法人水・環境ネット東北(活動助成部門 一般コース)
仙台の切欠き魚道と小さな自然再生活動
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9.NPO法人ウォーターエイドジャパン(活動助成部門 一般コース)
ウォーターエイド「スピーカークラブ」:世界の水問題への理解促進と人材育成
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10.NPO法人エコロジー夢企画(活動助成部門 一般コース)
足立区の8つの川を巡るバスツアー
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11.KURAFUTO(旧FUKUSHIMA DINING LABORATORY)
(課題解決・事業化マッチングコース プラン募集)
SOBOKU 草木を喫する、愉しみを(製品名:KOBOKU)
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当日は、発表者11団体のうち9団体並びに理事長など財団関係者及び財団設立者の(株)日水コン関係者をあわせ、34名が会場とオンラインで参加しました。
開会に当たり、野村理事長より「発表される皆様のご健闘を願う。また、ここが出会いの場となり新しいイノベーションが生まれることを期待している」との挨拶があり、その後各団体の発表となりました。
特定非営利活動法人日本水フォーラムと東北学院中学校・高等学校は欠席のため、事前に提出されたビデオによる発表が行われました。
発表資料に基づき、それぞれ以下の内容についてご発表いただきました。
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1.北海道大学大学院公共政策学連携研究部:大都市水道事業体の若手や中堅職員を集めたワークショップの活動について
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2.特定非営利活動法人日本水フォーラム:水に関する人材育成・啓発プログラム「ユース水フォーラム」の活動について
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3.東北学院中学校・高等学校:公園の水路に生息するカワニナやゲンジボタルの保全活動について
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4.一般社団法人ソーシャルコンパス:移動式プラネタリウムを使った水環境教育の様子について
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5.中央大学:イギリス・マレーシア・日本における、水辺空間の変化を記録したショートフィルムの制作について
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6.沖縄県立宮古総合実業高校環境班:2025ストックホルム青少年水大賞国際コンテストの報告と、宮古島の地下水の分析および土壌処理による無農薬栽培の可能性について
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7.サレジアン国際学園世田谷中学高等学校:じゅんかん育ちのラベンダーからハンドクリームを作る取り組みについて
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8.NPO法人水・環境ネット東北:切欠き魚道の補修作業による自然再生活動について
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9.NPO法人ウォーターエイドジャパン:世界の水問題への理解促進と人材育成を行うウォーターエイド「スピーカークラブ」の講習会の様子について
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10.NPO法人エコロジー夢企画:足立区の8つの川を巡るバスツアーについて
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11.KURAFUTO:香木を使ったノンアルコールスパークリング飲料の事業展開について
発表後は、出席した9団体と財団関係者の間で質疑応答が行われました。
北海道大学大学院公共政策学連携研究部へは椙委員より地域ごとの違い・人口減少と脱炭素化の関係について、一般社団法人ソーシャルコンパスへは佐藤理事よりイベント参加者の年齢層や反応について、中央大学へは酒井理事より水環境への関心を向上させるための方策や今後の活動予定について、沖縄県立宮古総合実業高校環境班へは西原評議員より継続している活動内容について、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校へは奥田評議員より取り組みを通した生徒たちの意識の変化について、特定非営利活動法人水・環境ネット東北へは山下委員より魚道のメンテナンスの頻度について、特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンへは清水事業部長より講習会への参加者の年齢層や教材の内容について、NPO法人エコロジー夢企画へは栗原委員から川を活かした町づくりに向けて外部と協同していくしくみについて、KURAFUTOへは櫻井常務理事より販路を開拓していくノウハウについて質問があり、それぞれご回答いただきました。
最後に、当財団を代表して北村潤一郎評議員から、世界を意識した活動が多く、内容も多岐にわたって印象的であり、水と地域の活動が深まることを祈念するとの謝辞があり、閉会となりました。
※後日、発表動画のダイジェスト版を掲載いたします。