2023 年度水・地域イノベーション財団成果発表会

一般財団法人水・地域イノベーション財団では、豊かな水環境の創造と地域活力を向上するため、「水」をキーワードとした「地域」の研究、 人材の育成、水文化の継承及び水インフラの維持、機能向上、運用システムなど新たな技術開発に係る諸活動に対し助成を行っています。このほど、2021年度（助成期間：2ヶ年）及び2022年度（助成期間：1ヶ年）の助成事業で採択された団体を対象に、2023年度水・地域イノベーション財団成果発表会を開催しましたので、お知らせいたします。

• 開催日時：2023年11月16日(木) 14:00～16:30
• 開催場所：水・地域イノベーション財団会議室、オンライン（Zoom）併用
• 1. 発表団体：１．東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科(2021年度研究助成部門 専門コース) ⽔の思考を育む社会的学習過程の構築：⽔の思考で社会をつくる⼈材育成
  2. ２．特定⾮営利活動法⼈BBA JAPAN（2021年度活動助成部門 一般コース）光り輝く島スリランカ〜⽔と共に⼦どもたちの未来をつくろうプロジェクト
  3. ３．NPO法人　日本水循環文化研究協会（旧NPO法人　日本下水文化研究会）（2022年度活動助成部門 本格コース）水循環リテラシー向上のための教材作成－生活者が水守になるために－
  4. ４．特定非営利活動法人　環境パートナーシップいわて（2022年度活動助成部門 本格コース）「フューチャー・デザイン×水道」で仲間を増やすプロジェクト
  5. ５．うなぎ持続可能プロジェクトSEFI(2022年度活動助成部門 一般コース) うなぎの生態系と食文化の両方の持続的基盤を育てる
  6. 6. サレジアン国際学園世田谷中学高等学校（旧.目黒星美学園中学高等学校）（2022年度活動助成部門 一般コース） 水とつなぐ授業、水がつなぐ地域

当⽇は、発表者4団体並びに理事⻑など財団関係者をあわせ、23名が会場とオンラインで参加しました。

最初に椙常務理事から開会の挨拶として、当財団が水と地域に関わる対話と共創を目指しているというお話があり、その後各団体の発表となりました。

特定非営利活動法人環境パートナーシップいわて・NPO法人日本水循環文化研究協会は、欠席のため事務局にて代理発表を行いました。
うなぎ持続可能プロジェクトSEFIはうなぎの生態系と食文化の持続的基盤について、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校からは水を題材にしたさまざまな授業の展開についてご報告いただきました。特定⾮営利活動法⼈BBA JAPANはスリランカでの井戸や幼稚園の建設についての経緯と成果を、また、東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科からは地域社会やアートと連携した水の可視化への取り組みが発表されました。

各団体の発表後、フリーディスカッションが行われました。 特定非営利活動法人環境パートナーシップいわてについては、吉岡理事から「いわての地で活動が広がることを期待する」というコメントが、また、酒井理事からは、NPO法人日本水循環文化研究協会の水循環リテラシー向上について、他団体の活動との協力に期待が寄せられました。

うなぎ持続可能プロジェクトSEFIと北村評議員の間では、うなぎの生態系と食文化の具体例について質疑応答があり、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校については、奥田評議員からさまざまな広がりを見せる活動が素晴らしいとのコメントがありました。
佐藤理事からは、特定⾮営利活動法⼈BBA JAPANの活動がSDGsの流れに沿った意義のある活動であること、東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科については、清水事業部長から水の可視化への斬新な取り組みであるというコメントがありました。

最後に野村理事長から、財団が中心となってテーマの広がりを見せることへの謝辞があり、椙常務理事の「今回のご縁を大切にしながら活動が続くことを祈念する」という閉会の挨拶後、散会しました。

音声トラブルにより開始が遅れましたが、発表後の意見交換なども含め、充実した成果発表会となりました。