東北学院中学校・高等学校科学部生物班では、2022年から地域団体の方々とともに、市街地にある台原森林公園にてカワニナとホタルの保全活動に取り組んできました。今年度も約20名の部員が、仙台市を夏はホタルで、冬はページェントで光溢れる都市にすることを目的に、「仙台旭ケ丘ホタルとメダカの会」ならびに「旭ケ丘のホタルを育む会」の方々と協力しながら活動に取り組んでいます。
現地活動では、地域団体の方々とミーティングをもった後、カワニナの餌となるキャベツの葉(外側の捨てている部分)と、それらを水路内に設置するための器具を準備します。設置は2人1組になり、各水路に分かれて行います。それと合わせて水温やpH、BODなどの水質も調査します。その他、水路わきの草刈りや落ち葉清掃なども行っています。
復建技術コンサルタントの担当者のご指導のもと、現地水路に生息しているゲンジボタルの環境DNA調査を実施しました。調査結果から、調査した水路の上流ならびに本校で新たに整備した水路の両方でDNAを検出することができたため、水路におけるゲンジボタルの分布を確認することができました。
2024年7月29日日本動物学会東北支部大会と、宮城県理科研究発表会でこれまでの成果を発表しました。また、日本学生科学賞に出品し、学校賞を受賞しました。
2024年6月20日~30日の「ホタル観賞会」の期間中、旭ヶ丘市民センターならびに地域団体の方々と協力して、鑑賞会に訪れた市民の案内や誘導に協力しました。来園者に対してチラシを配布し、多くの市民に対して現地活動を説明することができました。
②カワニナ放流会2024年5月18日(土)と2024年9月14日(土)の2回、青葉区旭ケ丘市民センターにて、仙台市内の小学生とその保護者の方々を対象に、現地活動の説明と本校で育てているカワニナの放流会を実施しました。下の写真は2024年9月14日(土)の放流会の様子です。
カワニナ放流会の様子