活動の様子

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2024年度 活動の様子

5.活動助成部門 一般コース

団体名

NPO法人エコロジー夢企画

テーマ

足立区を囲む8つの河川は、近年水質が向上しているにもかかわらず、区内には汚い川しかないというマイナスのイメージがあります。 そのため、区民は川を活かしたまちづくりができるという思いに至っていません。そこで、区民が川の歴史や文化的価値を知り、 川まちづくりに参画していくことができるよう、小学校高学年親子と一般区民を対象に「8つの川を巡るバスツアー」を企画しました。

活動の様子

【第一回目】

2024年12月1日、第1回バスツアーを行いました。中川、垳川(がけがわ)、花畑川工事現場を見た後、綾瀬川の桑袋ビオトープ公園を見学しました。 その後、綾瀬川と伝右川の水質検査を体験。昼食後、文教大学前テラスの毛長川を経て桜花亭庭の紅葉を見学しました。 荒川の都市農業公園で当NPO法人のかいぼり隊活動のビデオを観た後、子どもたちとプロジェクトWET のゲーム「水の旅」を楽しみました。 バスの窓から 隅田川・荒川の夕陽を眺めつつ帰途につきました。



垳川の散策
垳川の散策
花畑川改修工事現場
花畑川改修工事現場

桑袋ビオトープ公園
桑袋ビオトープ公園
毛長川で水質検査体験
毛長川で水質検査体験

文教大学前テラスの桜花亭庭
文教大学前テラスの桜花亭庭
荒川の夕焼けと富士
荒川の夕焼けと富士

■ バスツアー当日の様子

■ バスツアー資料

足立区の8つの川をめぐるバスツアー2024 当日資料 (2) (1)



【第二回目】

2025年3月27日(木)参加者13名で出発。最初の河川「花畑川」の桜木橋に到着し、葛西用水の伏せ越し(水路を川の下に通す技術)を見学しました。 あらかわ学会副理事長で土木史フォーラム編集長の伊納 浩さんが解説してくださいました。


工事中の富士見橋から工事を見学。川をせき止めて道路にしてしまった工法に一同びっくりしました。 31mの水面幅は17mになり、護岸も1m切り下げて河津桜を植える工事がされています。 「生き物が行き来できないのでは?」「大雨が降ったらあふれてしまいそう」と参加者から声があがりました。


続いて江東区の旧中川の「川の駅」に到着。水門で水位を管理しているので、水面と人の距離が近く柵もないため、自然と一体化した穏やかな気持ちで散策できました。 スウェーデンの川面にいるようだということで、江東区「川の駅」の管理運営を受託したNPOのアイデアでスウェーデンカフェがオープンしていました。

江東区「川の駅」
江東区「川の駅」
カヌーの行きかう風景を楽しみながらお弁当
カヌーの行きかう風景を楽しみながらお弁当

次に2023年5月に天皇陛下も視察した江東区立船番所資料館を見学。実物大のジオラマがあり、中川を塩やお酒を積んで通過していた様子がうかがわれました。


次は、江戸川区の船堀駅前にある船堀タワー展望台から、荒川ロックゲートや葛西臨海方面を見学。 映画館あり、大小会議室あり、結婚式もできる複合施設で、おしゃれな江戸川区工芸品のショップもありました。

都内3大展望タワーの一つ
都内3大展望タワーの一つ

続いて江戸川区新川に到着し、2時間弱の散策を楽しみました。 「さくら館」では三味線と民謡を楽しみ、桜に関する浮世絵展示や工事風景を説明したスクリーンも見学しました。 アンテナショップには、江戸川区の小松菜を使った麺類や仙台・長野の物産もありました。

江戸情緒を表現するために建てた火の見櫓
江戸情緒を表現するために建てた火の見櫓
木の柵、石組み、救命具など、メリハリのある安全への配慮
道路側を活用して水面幅を確保したのでイベント時には和船も行きかう
塩の道の舟運オブジェ

バスを待つ土手際に、
0m地帯にすむ人々への警告表示を発見

高潮対策潮位 AP+5.1m
キティ台風  AP+3.5m
満潮位    AP+2.1m


足立区花畑川の工事箇所を見学した後、江東区の旧中川、江戸川区の新川をめぐりました。 川と親しむ、川を観光に活かす、川面をながめながら穏やかに過ごす姿勢などを、他区の川づくりから学ぶバスツアーとなりました。